研究内容RESEARCHES
Smart Vision & Robotic Sensing
高速ビジョン・ロボットセンシング
- >> 研究テーマ
- 1秒間に1000コマ以上の実時間画像処理を実現する高速ビジョン技術を始めとして、人間の感覚能力を遥かに上回る実時間センシング技術の確立を目指した情報システム/デバイスの研究開発を行うとともに、高速化・集積化を念頭においたアルゴリズムの研究、さらには人間には感じとることが難しい振動ダイナミクス等の情報を積極的利用した新たなセンシング技術の実現を目指します。
GPUベースド高フレームレート顔追跡
本研究ではブースティングベースド顔追跡処理をGPU上で高速化することにより,500fpsでの実時間顔追跡を実現する高速ビジョンシステムを構築した.本システムでは,フレーム間の画像変化が微小という高フレームレートビジョンの特性及びHaar-like特徴計算のためのウィンドウ探索数を削減した,Viola-Jones顔検出器に基づいた高速顔検出アルゴリズムを提案している.このアルゴリズムでは,Harr検出器と肌色領域抽出処理を組み合わせることにより,画像内において,顔パターンの大きさ及び位置を正確かつ効率的に検出することを可能とした.提案した顔検出アルゴリズムをGPUベースド高速ビジョンプラットフォームに実装し,512×512画素の8-bitカラー画像に対して500fpsでの実時間顔検出を可能とした.また開発した顔追跡システムについて,2自由度のアクティブビジョン上に搭載することにより,高速に運動する人間に対する顔パタンの追跡実験を行い,その有効性を検証した.
2DOFアクティブビジョンを用いた顔追跡 (MPEG movie (9.6M)) |
参考文献
- Idaku Ishii, Tomoki Ichida, Qingyi Gu, and Takeshi Takaki : 500-fps Face Tracking System, Journal of Real-Time Image Processing, doi: 10.1007/s11554-012-0255-8 (online first) (2012)
- Idaku Ishii, Hiroki Ichida, and Takeshi Takaki : GPU-based Face Tracking at 500 fps, Proc. IEEE Int. Conf. on Image Processing, pp.565-568, 2011.